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姫宮神社
小青田の氏神様です。天正13年(1585年)の創建と伝えられています。
伊邪奈美神(いざなみのかみ)を祭る、国土修理固成の神様です。

姫宮神社は、その名の通り、女性の神様が祀られています。

篭目柄の着物を着て、椿の花を持ち、黒塗りの下駄を履いていらっしゃるため、古くからこの地域では、「篭目や椿の柄、黒塗りの下駄は禁忌とされ、神社の境内以外では、椿を植えてはいけない」と言い伝えられています。亀も飼うことをしません。

そのため、新しい宅地開発の際には、受託会社各社へも、この地域の古くからの習わしとして、事前通達されているそうです。

​また、境内は定期的に氏子の皆様によってきれいに清掃され、美観が保たれています。

この地に住まわせて頂く私達ならば、ぜひとも知っておきたい豆知識ですね。

■小青田と姫宮神社

 平成13年9月28日・岡田忠恵氏による田中小学校社会科でのご講話より

小青田は、今から500年くらい前のころから私たちの先祖が住みついていたと言われております。最初は7~8軒しかなかったようです。

そして、当時は今みたいな「名字」がなかったので、その家を作った人の名前や場所、職業などで呼ぶ「屋号」を付けていくようになりました。

又兵衛(古谷)さん、市郎左衛門(中村)さん、勘兵衛(長妻)さん、七郎兵衛(中山)さん、半之助(岡田)さん、七兵衛(小林)さん、染屋(染谷)さん、などが大変古くからある家です。私の家は、岡田半仁右衛門という家の分家で、弥四郎と呼ばれています。

その後、だんだん家が増えてきて、江戸時代になって下総国東葛飾郡小青田村と呼ばれるようになりました。明治時代に入った時には、29軒の家があったそうです。そして、村の人たちが互いに助け合って暮らしていきました。

しかし、台風が来たり、日照りが続いて農作物が獲れなかったり、または多くの人が病気にかかったりして、災いが降りかかってくるたびに、村の人たちは、その原因は神様が怒っているからだと思っていました。

雨がいっぱい降ったり台風が来ると水神様が怒っており、雷が多くなると雷神様が怒っているからと考え、治らない病気が増えると悪い神様が身体に入ったと考えていました。

今のように、科学である程度のことが解決されているわけでもありませんし、お医者さんがほとんどいない時代でもありましたので、災害や病気などに遭わないように神様にお祈りをしてお願いをしていました。

小青田に限らず、昔の人々は村の中で神様が一番いてくれそうな所を皆で考え、高い山や丘、大きな石がある所、大きな木が茂っている森、またそういう所がない場合は、神様に来てもらえるように木を植えたり、大きな石を置いたりして、そこに小さな小屋を造り、神様をお祀りしたといわれています。

村の人たちは、村で獲れた野菜やお米などのお供え物をして、いろいろなことをお願いし、お祈りを捧げる場所として集まるようになり、だんだんと大きな社となり、今の神社になったそうです。

大きな神社になっていくと、今度はもっと大きな本社と言われる神社に行き、神様を分けて頂くようになりました。大本社と言われるのは、三重県伊勢市にある皇大神宮です。そのほかには大分県の宇佐八幡宮、京都府の伏見稲荷、北野天神、長野県の諏訪大社、千葉県の香取神宮、茨城県の鹿島神宮と言ったところから神様を分けてもらって、村の氏神様、鎮守様、産土様として祀ったといわれています。大室や正連寺では、香取様が祀られております。

​小青田は、姫宮様という女性の神様をお迎えしてお祀りしました。村の人々が、特に女性の方々が美しく幸せに暮らせるようにと願いを込めてお祀りしております。

そして姫宮様という方は、神はオスベラカシという髪型で、白い襦袢(じゅばん)と雪袴(ゆきばかま)という着物をお召になっております。その着物の上に白地にカゴメ模様の羽織をまとっていらっしゃいます。足には浅沓(あさぐつ)を履かれ、右手には鈴、左手には椿の小枝を持っていらっしゃいます。このお姿が掛け軸となり、神社に祀られております。

​(神楽鈴(かぐらすず)・・・神楽を舞う時に用いる鈴。12個の鈴に柄をつけたもの)

小青田では、昔から神様が身につけているもの、椿やカゴメ模様のついている着物や家具は持たず、身につけることもしません。黒い下駄も履きません。椿の木は神社の境内以外には植えない、また亀も飼ってはいけない、という習慣を何百年も続けております。今でも、小青田に生まれた人、小青田に来て住んでいる人はこれを守っています。

以前は、毎年元旦になると、村の全ての家から「ひとかさねのお供え餅」を姫宮様にお供えし、村中が健康で災害の無い年になるようにお祈りし、皆で色々なことを相談したそうです。これを「唱礼」と言うそうです。しかし、お供え餅を供える習慣はやがてなくなり、元旦には神社の氏子と呼ばれる人たちが集まって話し合うことは続けられています。

姫宮神社には宮司がおりませんので、流山市の駒木にある諏訪神社の下社として、一切の神事を諏訪神社の宮司にお願いしています。

これから先、つくばエクスプレスの開通により新しい街ができ、おおぜいの人が住むことになると思いますが、小青田という地名や何百年も続いた昔からの言い伝えや伝統は、これからのみなさんに受け継いでいって頂きたいと思っています。

​■次回のセンター掃除当番

2024年5月12日(日)
30,31班(第12グループ)
※23年6月より新班での運用になってます。

​■次回のイベント

​未定

​■次回役員会(予定)

令和5年度通常総会
2024年4月28日(日)
10:00より
小青田ふるさとセンターにて
出席者:町会三役、現班長、運営委員ほか

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